症例
ランダム皮膚生検により診断したIntravascular Large B-cell Lymphomaの1例
加藤 徳子
1
,
竹尾 友宏
,
秋田 洋一
,
渡辺 大輔
,
高橋 美裕希
,
横井 豊治
,
原 一夫
1愛知医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
生検
,
腹部
,
免疫組織化学
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
Rituximab
,
CHOP Protocol
,
リンパ腫-血管内
Keyword:
Rituximab
,
Abdomen
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Biopsy
,
Immunohistochemistry
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
VAP-cyclo Protocol
pp.267-270
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168077
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75歳女。2012年末より全身倦怠感、弛張熱が出現し、2013年3月に近医を受診したところ進行性の貧血を指摘され、精査加療目的に同年5月当院紹介となった。当院呼吸器内科のTBLBよりB細胞性の悪性リンパ腫と診断されたが、血液内科ではIntravascular large B-cell lymphoma(IVL)が強く疑われ、確定診断のため当科紹介となった。腹部より3ヶ所ランダム皮膚生検を施行し、うち1ヶ所は血管拡張部から生検した。血管拡張部から採取した標本よりIVLの診断が確定した。診断後はR-CHOP療法を開始し、全身状態や検査データは速やかに改善し、8コース終了時には両肺や肝臓、脾臓の結節病変が消失した。治療後1年経過した現在、IVLの再発はみられない。
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