症例
後頸部に生じたCutaneous Myxomaの1例
瀧本 そのこ
1
,
高橋 宏治
1
,
三宅 温
1
,
園田 広弥
1
,
堀田 綾子
2
,
齋藤 生朗
2
,
大松 華子
1
1国立病院機構相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2同,病理診断科
キーワード:
皮膚粘液腫
,
cutaneous myxoma
Keyword:
皮膚粘液腫
,
cutaneous myxoma
pp.1171-1175
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000091
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62歳,男性。約4年前に生じた後頸部腫瘤が徐々に増大。後頸部正中に境界明瞭で弾性軟な皮下腫瘤が存在。被覆表皮は常色〜淡紅色を呈し,血管拡張を伴っていた。単純MRI では45×34mm大の皮下腫瘤がみられ,全切除を行った。病理組織学的所見では粘液基質をもち,星恾状ないし紡錘形細胞の疎な増生からなる境界明瞭な皮下腫瘤を認め,軽度の小血管増生を伴っていた。Alcian blue,CD34 陽性。S‒100蛋白,α-SMA陰性。Cutaneous myxomaと診断した。過去の報告では局所再発率30〜40%としているが,過去15年間の本邦発生例では再発率0%であり,より少ない可能性がある。
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