Clinicolor
電顕で皮膚へのアミロイド沈着を証明した全身性アミロイドーシスの1例
高橋 宏治
1
,
園田 広弥
1
,
石井 賢太郎
1
,
柴田 夕夏
1
,
大松 華子
1
,
朝比奈 昭彦
1
,
長谷川 一子
2
,
堀田 綾子
3
,
齋藤 生朗
3
,
漢那 雅彦
4
1国立病院機構相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
2国立病院機構相模原病院,神経内科
3国立病院機構相模原病院,病理診断科
4国立病院機構相模原病院,循環器内科
pp.281-282
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hiJ.0000000032
- 有料閲覧
- 文献概要
症 例 64 歳,女性主 訴 右上下眼瞼の紫斑家族歴・既往歴 特記すべき事項なし。現病歴 当科初診の2 年前より慢性心不全の診断で,当院循環器内科で内服加療されていた。1 カ月ほど前より胸部の“重い感じ”を自覚し,下腿浮腫が増悪,徐々に全身状態が悪化したため,当院循環器内科に入院した。心臓超音波検査でEF 20%と以前より収縮能が悪化しており,両側胸水貯留がみられ,BNP 1632 pg/mlと著明な高値を認めた。精査で虚血性心疾患は否定され,心不全急性増悪の診断で加療中,入院3 日目に誘因なく右眼瞼紫斑が出現したため,精査目的に当科を受診。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.