綜説
多焦点眼内レンズ
四倉 絵里沙
1
,
鳥居 秀成
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
キーワード:
多焦点眼内レンズ
,
回折型
,
屈折型
,
2焦点眼内レンズ
,
3焦点眼内レンズ
,
焦点深度拡張型眼内レンズ
Keyword:
多焦点眼内レンズ
,
回折型
,
屈折型
,
2焦点眼内レンズ
,
3焦点眼内レンズ
,
焦点深度拡張型眼内レンズ
pp.147-155
発行日 2022年2月5日
Published Date 2022/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002497
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近年,数多くの多焦点眼内レンズ(以下IOL)が登場している。IOLの光学特性で分類すると,2焦点,3焦点,焦点深度拡張型(extended depth of focus,以下EDOF),それらの機構を合わせたものなどがある(表1)。このように「多焦点IOL」と一言でまとめてもその特徴は多岐にわたっており,執刀する医師もどのIOLを選択すればよいか迷うことがある。手術後に患者に満足してもらう多焦点IOLを選ぶには,それぞれのIOLの利点と欠点を熟知すること,また患者の術後の見え方に対する要望を把握し,希望に沿ったIOLを選択する必要がある。本稿では国内で承認されている多焦点IOLの特徴を挙げ,海外・国内におけるその臨床成績に触れた後,最後にIOLを選択する際のポイントについて述べる。
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