特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅱ 白内障・屈折矯正 4 LASIK術後の合併症(層間炎症,上皮迷入,フラップ外傷)への対処法
戸田 郁子
1
1南青山アイクリニック東京(東京都)
キーワード:
LASIK
,
合併症
,
DLK
,
上皮迷入
,
フラップ外傷
Keyword:
LASIK
,
合併症
,
DLK
,
上皮迷入
,
フラップ外傷
pp.1155-1160
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003857
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Laser in situ keratomileusis(LASIK)は1980年代に開発され,本格的に臨床応用されてから約40年が経過した。LASIKは矯正精度,安全性,長期安定性の高い優れた屈折矯正手術である。現在わが国では,屈折矯正手術の主流はICLであるが,世界的にみるとその状況はユニークで,ほとんどの国では屈折矯正手術の70~80%はLASIKを中心とするレーザー屈折矯正手術である。他国に比較して全症例数は圧倒的に少ないものの,わが国でも年間5万件程度は行われており,術後患者が一般のクリニックを受診することもまれではない。LASIK術後の合併症は適切に対応すればほぼ治療可能であるが,時期を逃すと不可逆的な視機能障害が残る場合もあるので,的確な診断と専門施設への紹介のタイミングは重要である。
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