特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅰ 角結膜 6 再発する角膜実質ヘルペス患者を診る際の注意点
三笘 香穂里
1
,
近間 泰一郎
1
1広島大学大学院医系科学研究科 視覚病態学
キーワード:
上皮型ヘルペス性角膜炎
,
実質型ヘルペス性角膜炎
,
樹枝状角膜炎
,
円板状角膜炎
,
栄養障害性角膜潰瘍
Keyword:
上皮型ヘルペス性角膜炎
,
実質型ヘルペス性角膜炎
,
樹枝状角膜炎
,
円板状角膜炎
,
栄養障害性角膜潰瘍
pp.1106-1109
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003847
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ヒトヘルペスウイルスは9種類あるが,角膜炎の原因となるのは主に単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV),水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV),サイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)の3つである。HSVはほとんどは幼少時に不顕性感染を起こしており,その後体内の三叉神経節に潜伏する。そして免疫抑制などのきっかけで再活性化し,ヘルペス性角膜炎を引き起こす。VZVは初感染時には水痘を引き起こし,その後はHSVと同様に三叉神経節に潜伏している。CMVは角膜内皮炎の原因となることが,2006年にKoizumiら1)により報告されている。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.