綜説
デジタル技術を用いた弱視治療のマネージメント
半田 知也
1
1北里大学医療衛生学部視覚機能療法学
キーワード:
弱視治療
,
デジタルデバイス
,
ビデオゲーム
,
健眼遮閉
,
Dichoptic
,
アドヒアランス
Keyword:
弱視治療
,
デジタルデバイス
,
ビデオゲーム
,
健眼遮閉
,
Dichoptic
,
アドヒアランス
pp.1331-1335
発行日 2023年11月5日
Published Date 2023/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003398
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弱視は器質弱視と機能弱視に大別され,機能弱視(以下,弱視)については,早期発見して弱視の原因を取り除き,弱視眼を積極的に使用させる弱視視能訓練により視機能の回復・向上が見込まれる疾患である。弱視の治療法は屈折矯正,遮閉法(眼帯による健眼遮閉),調節麻痺薬による遮閉,半透明フィルタの眼鏡への貼付,等による伝統的な方法に加え,デジタルデバイスを用いた弱視訓練器による方法も実用化されており,選択肢が広がっている。弱視治療は視覚の感受性期間(生後1歳半頃が最も高く,次第に減衰して8歳頃まで続く)に治療を行うという見解が一般的である。しかしながら,デジタルデバイスを用いた弱視訓練法により8歳以上の症例(成人含む)においても弱視治療が奏効する可能性が示されている。本稿ではデジタルデバイスが社会に広く普及した現代における弱視治療のマネージメントについて紹介する。
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