４ 未熟児網膜症に対する硝子体手術

未熟児網膜症（retinopathy of prematurity：ROP）は胎児の網膜血管の伸長が未熟であることから，有血管領域と無血管領域の境界部に病的血管新生が生じる眼内増殖性疾患である。治療適応は網膜光凝固，抗VEGF薬の硝子体内注射（抗VEGF治療）のいずれにおいても国際病期分類1）に基づき，以下のROP所見を有する場合は72時間以内に治療が開始されるよう推奨されている。