特集 眼疾患のガイドラインと診療指針解説とアップデート
19 斜視に対するボツリヌス療法に関するガイドライン
石川 均
1
1北里大学医療衛生学部視覚機能療法学専攻
pp.1341-1343
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002950
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本邦では斜視の治療薬として2015年(平成27年)にA型ボツリヌス毒素製剤(商品名:ボトックスⓇ)が承認された。その後,2020年(令和2年)の診療報酬改定において,外眼筋注射(ボツリヌス毒素によるもの)が注射料として新設され,同年4月1日より算定可能となった。これに伴い当該注射の実施にあたっては,関連学会の定める手引きを遵守することと注記され,日本弱視斜視学会および日本神経眼科学会は使用要件等の基準も含めた「斜視に対するボツリヌス療法に関するガイドライン」を策定し,日本眼科学会の承認のもと,『日本眼科学会雑誌』に掲載された1)。表1にその概要を示す。
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