特集 眼内レンズ度数計算アップデート
2 長・短眼軸長眼への対応
神谷 和孝
1
1北里大学医療衛生学部視覚生理学研究室
キーワード:
眼軸長
,
角膜屈折力
,
眼内レンズ度数計算
,
予測前房深度
,
SRK/T式
,
Barrett Universal Ⅱ式
Keyword:
眼軸長
,
角膜屈折力
,
眼内レンズ度数計算
,
予測前房深度
,
SRK/T式
,
Barrett Universal Ⅱ式
pp.723-729
発行日 2022年8月5日
Published Date 2022/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002733
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白内障手術の安全性が高まり,眼内レンズ(IOL)度数計算の精度が向上した現代の白内障手術は,屈折矯正手術としての要素も重要となる。せっかく白内障手術を上手に行っても,屈折ずれによって患者が見え方の不満を抱くようなことは,誰しも経験しているのではなかろうか? 患者の満足度を最大限に向上させるためには,安全な白内障手術の遂行だけでなく,より精度の高いワンランク上の屈折矯正を目指すべきであろう。日常生活において眼鏡やコンタクトレンズから開放される恩恵は,多くの眼科医が考える以上に大きいのも事実である。医師の先入観や固定観念がこの恩恵の妨げとならないように,屈折矯正に対しても細心の注意を払い,より正確なIOL度数計算が要求される。
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