機器・薬剤紹介
56.NgenuityⓇの活用法
住岡 孝吉
1
,
雑賀 司珠也
1
1和歌山県立医科大学眼科学講座
pp.659-667
発行日 2022年7月5日
Published Date 2022/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002699
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3D heads up surgery(HUS)は,鏡筒(接眼レンズ)がない状態で,大型3Dモニタを見ながら執刀する画期的な手術方法であり,その機器のバージョンアップとともに普及しつつある。従来の鏡筒手術に慣れた術者には多少のラーニングカーブを必要とするものの,術野の拡大による観察のしやすさなどによる手術の安全性はもとより,手術教育や鏡筒(接眼レンズ)を覗くという不自然な体位からの解放による術者寿命の延長などそのメリットには計り知れないものがあり,今後のますますの機器の改良により,いずれは不可欠なものとなることすら予想される。HUSの機器は数社から開発されているが,本稿では世界初として発売され,本邦で使用可能なNgenuityⓇの和歌山県立医科大学附属病院眼科(当院)での活用法について述べる。
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