原著
同一プロスタグランジン主薬の単回使用製剤へ変更後の角膜障害の変化
髙田 幸尚
1
,
住岡 孝吉
1
,
雑賀 司珠也
1
1和歌山県立医科大学眼科学教室
キーワード:
プロスタグランジン点眼薬
,
薬剤性角膜上皮障害
,
塩化ベンザルコニウム
,
prostaglandin analog eyedrops
,
drug-induced corneal epithelial disorder
,
benzalkonium chloride
Keyword:
プロスタグランジン点眼薬
,
薬剤性角膜上皮障害
,
塩化ベンザルコニウム
,
prostaglandin analog eyedrops
,
drug-induced corneal epithelial disorder
,
benzalkonium chloride
pp.863-867
発行日 2019年8月5日
Published Date 2019/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001282
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要 約
目的
タフルプロスト(TP)から防腐剤非含有タフルプロスト(TPミニ)に変更後の眼圧,角膜上皮障害の検討と角膜上皮障害の変化について後ろ向きに検討した。
症例
2015年5月から2016年8月に済生会有田病院においてTP単剤で緑内障を治療しており角膜上皮障害を認めた14例。眼圧12.4±4.3mmHg,点状表層角膜症(SPK)スコア1.7±0.7点,涙液層破壊時間(BUT) 3.3±1.1秒であった。両眼点眼例は左眼を対象とした。
方法
TPからTPミニに変更前と変更1,2,3か月後の眼圧,SPKスコア,BUTを後ろ向きに比較検討した。
結果
変更1か月後の眼圧,SPKスコア,BUTは12.7±2.7mmHg,1.14±0.86点(P<0.05),3.9±1.2秒,変更3か月後は11.9±2.9mmHg,0.86±0.66点(P<0.01),4.0±1.2秒であった。
結論
TPミニにはTPと同等の眼圧下降効果に加え角膜上皮障害を軽減する可能性がある。
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