ウェットラボでのトレーニングに役立つ豚眼の解剖の基礎知識
1.角膜と輪部
岡田 由香
1
1和歌山県立医科大学附属病院紀北分院眼科
pp.877-879
発行日 2021年9月5日
Published Date 2021/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002259
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角膜は眼球の表面に位置しており,透明な組織である(図1)。摘出した豚眼でも透明性が維持されているため,眼球後方に位置する虹彩や水晶体を直視下に観察できる(図1B)。豚眼はヒトの眼球と大きさや形態が似ているため,眼球を角膜から網膜側に半割し前眼部を実体顕微鏡で観察することは,眼球の解剖を理解するのに有用である(図2A)。さらに眼球をパラフィン切片にし,ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色で観察すると実体顕微鏡で観察した時と同様の形態を得られ,解剖学的な知識を深めることができる(図2B)。
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