特集 生理機能検査を使いこなす─最近の考え方─
2 眼底対応視野計
野本 裕貴
1
1近畿大学医学部眼科学教室
キーワード:
眼底対応視野計
,
緑内障視野障害
,
RGC displacement
,
視野測定点
Keyword:
眼底対応視野計
,
緑内障視野障害
,
RGC displacement
,
視野測定点
pp.823-829
発行日 2021年9月5日
Published Date 2021/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002253
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眼科臨床において視野評価を行うにあたり,主にGoldmann視野計を用いた動的視野検査や静的自動視野計(standard automated perimetry:SAP)を用いた静的視野検査が行われている。現在,多くの施設でSAPが使用されており,特に緑内障では診断から経過観察および治療方針の決定までSAPの結果が大変重要な情報となっている。しかし,緑内障眼における視野障害は眼底所見との対応が非常に重要とされている一方で,現在のSAP検査はそのことが全く考慮されていない。眼底対応視野計は基本的な測定原理はSAPと同じであるが,視野検査を行う際に眼底画像を視野計に取り込み任意の測定点において検査を行える点が異なる。眼底画像を使用した検査ということで,眼底対応視野計と眼底視野計は混同されることもあるが異なるものである。本稿ではコーワAP-7700(興和)での眼底対応視野検査の特徴について紹介したい。
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