特集 OCTによる緑内障診療アップデート
1 OCTを用いた緑内障診療の基本
宇田川 さち子
1
,
大久保 真司
2
1金沢大学附属病院眼科
2おおくぼ眼科クリニック(石川県)/金沢大学医薬保険研究域医学系眼科学
キーワード:
光干渉断層計
,
網膜神経節細胞複合体
,
視神経乳頭周囲網膜神経線維層厚
,
RGC displacement
,
optical coherence tomography
,
ganglion cell complex
,
circumpapillary retinal nerve fiber layer thickness
Keyword:
光干渉断層計
,
網膜神経節細胞複合体
,
視神経乳頭周囲網膜神経線維層厚
,
RGC displacement
,
optical coherence tomography
,
ganglion cell complex
,
circumpapillary retinal nerve fiber layer thickness
pp.1161-1168
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003352
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光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)は,現在,緑内障診療においても広く用いられている。OCTでは,乳頭周囲網膜神経線維層厚,黄斑部の網膜各層厚および視神経乳頭の立体的形状を解析・評価することが可能であり,主観的な判断を補助する有用な情報を得ることができる。また,眼底読影において診断が難しいとされる視神経乳頭が小さい症例,紋理眼底で網膜神経線維層欠損が見えにくい症例などにおいても診断が容易になった。しかしながら,OCTのみで緑内障の診断ができるわけではなく,視神経乳頭および網膜といった眼底所見を合わせて読影することが重要である(図1)。
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