特集 眼底視野計の進歩
2 眼底視野計の種類と比較
廣岡 一行
1
1香川大学医学部眼科
キーワード:
眼底視野計
,
MAIA
,
MP-3
Keyword:
眼底視野計
,
MAIA
,
MP-3
pp.575-581
発行日 2018年6月5日
Published Date 2018/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000683
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視野検査は,視機能の評価や疾患の経過観察を行ううえで非常に重要な検査である。1945年に動的視野測定において操作性の優れるGoldmann視野計が開発された。Goldmann視野計は周辺視野を含めた視野全体の形状を評価するのに優れている。さらに1960年代後半から静的視野検査の自動化の研究が進められ,1982年にHumphrey自動視野計(HFA)が開発され,多くの施設で用いられるようになった。自動視野計により,決められた測定点配置における閾値測定,測定結果の統計的解析が可能になり,視野異常の有無,経時変化の客観的評価が行えるようになった。しかし,偽陽性,偽陰性,固視不良などの信頼性に関する問題点も残っている。また,網膜上のどの部分を検査しているのかが把握しにくいため,網膜疾患における局所的な網膜病変との対比が容易でない。
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