特集 緑内障の視野結果をどう解釈するか?
7 眼底検査と視野検査の整合性
大久保 真司
1
1おおくぼ眼科クリニック(金沢市)・金沢大学医薬保健研究域医学系眼科学
キーワード:
緑内障
,
眼底検査
,
視野検査
,
前視野緑内障
,
中心視野
,
RGC displacement
Keyword:
緑内障
,
眼底検査
,
視野検査
,
前視野緑内障
,
中心視野
,
RGC displacement
pp.723-731
発行日 2019年7月5日
Published Date 2019/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001238
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緑内障は,網膜神経節細胞とその軸索である網膜神経線維の障害である。緑内障においては,視神経乳頭の篩状板付近において網膜神経節細胞の軸索である網膜神経線維が障害され,網膜神経節細胞障害が生じるとされている1)。その結果,対応する網膜神経線維が脱落して,緑内障に特徴的な視神経乳頭陥凹拡大やリムの菲薄化および網膜神経線維層欠損などの緑内障性視神経症を生じるとされている。緑内障において最も臨床的に認識されている構造的な変化は全体的または局所的なリムの菲薄化と乳頭陥凹の三次元的な拡大である。
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