特集 眼底視野計の進歩
眼底視野計の進歩「序論」
三村 治
1
1兵庫医科大学神経眼科治療学講座
pp.567-567
発行日 2018年6月5日
Published Date 2018/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000681
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視機能のなかで,視力と並んで最も古くから,かつ最もしばしば測定されてきたものが視野であり,それを正確に測定するための器械が視野計である。最初にGoldmann動的視野計が普及し,その後視野の各部位の感度を測るTübinger視野計が開発された。しかし,いずれも検者がマニュアルで操作するため,検査結果にバラツキが出たり,測定や記録に長時間を要するなどの欠点がみられた。その後,視標呈示位置や呈示方式を自動化した自動視野計の出現により,それらの欠点の多くは解消されたものの,患者自身の固視の不安定性のモニタリングやその排除,さらには網膜病変と直接関連させての記録には難があった。
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