特集 OCT で見る緑内障
5 OCTによる黄斑部の神経線維層観察
板谷 正紀
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1医療法人クラルス/板谷アイクリニック銀座(東京都中央区)/はんがい眼科(さいたま市)
キーワード:
黄斑
,
光干渉断層計
,
前視野緑内障
,
傍中心視野障害
Keyword:
黄斑
,
光干渉断層計
,
前視野緑内障
,
傍中心視野障害
pp.741-747
発行日 2021年8月5日
Published Date 2021/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002216
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OCTで黄斑部の神経線維層(以下,黄斑RNFL)を見ると臨床において重要な情報が得られる。具体的には,傍中心視野障害出現のリスク評価ができる,前視野緑内障の発見に有用である,強度近視眼における緑内障の早期発見に有用である,の3点に集約され,私自身日々の臨床であたり前のように使っている。ただし,circumpapillary RNFL(cpRNFL)解析のようなglobalな評価ではないため,cpRNFL解析との併用が必要である。そのように理解して使えば,黄斑RNFLの観察は,実臨床で緑内障の早期発見やリスク評価をしようとする眼科医に刺さる情報をもたらしてくれる。
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