特集 OCT で見る緑内障
2 OCT-angiographyで見る濾過胞
木戸 愛
1
,
赤木 忠道
1
1京都大学大学院医学研究科眼科学教室
キーワード:
OCTA
,
濾過胞
,
トラベクレクトミー
,
眼圧
,
術後経過
Keyword:
OCTA
,
濾過胞
,
トラベクレクトミー
,
眼圧
,
術後経過
pp.719-724
発行日 2021年8月5日
Published Date 2021/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002213
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OCT-angiography(OCTA)はOCT(光干渉断層計)を用いて血流分布を三次元的に評価する技術であり,2006年にMakitaらによってはじめて報告された1)。同一部位を時間差で複数回撮影したOCT画像から,組織内を血球が移動する際に生じるOCT信号の位相変化や強度変化を検出することで血流分布を描出する。血管病変や循環動態を評価するための検査であった従来のフルオレセイン(FA)造影検査と比べると,非侵襲的に,三次元情報から任意の深さの情報を抜き出すことができる点が,OCTAの大きな利点である。
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