特集 眼瞼下垂手術
2 濾過手術後の眼瞼下垂手術について
高比良 雅之
1
,
濱岡 祥子
1
1金沢大学附属病院眼科
キーワード:
眼瞼下垂
,
トラベクレクトミー
,
眼瞼挙筋短縮術
,
濾過胞
,
緑内障
,
挟瞼器
Keyword:
眼瞼下垂
,
トラベクレクトミー
,
眼瞼挙筋短縮術
,
濾過胞
,
緑内障
,
挟瞼器
pp.907-911
発行日 2019年9月5日
Published Date 2019/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001313
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後天性に生じる眼瞼下垂は加齢やハードコンタクトレンズの長期装用によるものが代表的であるが,内眼手術の既往もその原因となることが知られている。既往となる内眼手術の術後経過が落ち着いていれば,眼瞼下垂手術はほぼ通常どおり行えるが,注意すべきは緑内障手術後の症例である。緑内障の濾過手術(以下,トラベクレクトミー)における結膜濾過胞は上眼瞼に隣接した上方球結膜に作成することが多いので,眼瞼下垂の手術に際してはその濾過胞の保護に細心の注意を払わなければならない。本稿では,トラベクレクトミー術後の眼瞼下垂手術における手術手技や術前後の診療における留意点について解説する。
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