臨床報告
トラベクレクトミー術後早期の巨大な濾過胞に対して濾過胞切除による縮小手術を施行した1例
井上 晃宏
1
,
友寄 勝夫
,
田中 才一
,
雑賀 司珠也
1和歌山県立医科大学 眼科学講座
キーワード:
線維柱帯切除術
,
眼圧
,
眼房水
,
眼科外科
,
術後合併症
,
Mitomycin
,
細隙灯顕微鏡検査法
,
濾過胞
Keyword:
Slit Lamp Microscopy
,
Aqueous Humor
,
Intraocular Pressure
,
Postoperative Complications
,
Trabeculectomy
,
Ophthalmologic Surgical Procedures
,
Mitomycin
pp.103-106
発行日 2016年1月5日
Published Date 2016/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2016181076
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48歳女。左眼トラベクレクトミー(円蓋部基底結膜切開)施行後、約1ヵ月の間に濾過胞が徐々に増大し、左眼の違和感や整容面への精神的苦痛から濾過胞の縮小手術を希望して来院した。左上眼瞼を挙上させると径20mm強の濾過胞が角膜上に表われ、濾過胞結膜は一部無血管を呈しており、左眼圧は10mmHgであった。濾過胞を縮小すべく結膜濾過胞再建術を行い、角膜輪部に隣接する無血管部結膜を含めて濾過胞結膜を幅約5mmで輪部に平行に切除した。濾過胞内は房水で満たされており、術後に濾過胞は縮小・平坦化し、眼圧は10mmHg前後で推移している。
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