特集 ここが知りたい緑内障眼底読影の基本
4 傾斜乳頭と緑内障の区別がつかないのですが
中西 秀雄
1
1公立豊岡病院組合立 豊岡病院 日高医療センター 眼科(豊岡市)/京都大学大学院医学研究科眼科学教室
キーワード:
緑内障
,
傾斜乳頭
,
OCT
,
網膜神経線維層欠損
,
眼底読影
Keyword:
緑内障
,
傾斜乳頭
,
OCT
,
網膜神経線維層欠損
,
眼底読影
pp.327-340
発行日 2021年4月5日
Published Date 2021/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002085
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緑内障診療では,まず視神経の形態から緑内障性視神経症(glaucomatous optic neuropathy:GON)の有無を評価し,GONを疑った場合には視野検査を施行して,対応する視野障害の有無を評価するのが一般的である。このため緑内障診療において,視神経乳頭あるいは網膜神経線維層の緑内障性構造変化の検出は,非常に重要である1)。代表的な視神経乳頭の緑内障性構造変化は,辺縁部(リム)の全体的または局所的な菲薄化と,乳頭陥凹の三次元的な拡大である。
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