Ⅴ.緑内障
1.原発閉塞隅角症(緑内障)の急性発作
北村 一義
1
,
柏木 賢治
1
1山梨大学医学部眼科学教室
キーワード:
急性原発閉塞隅角症
,
急性原発閉塞隅角緑内障
,
瞳孔ブロック
,
プラトー虹彩
Keyword:
急性原発閉塞隅角症
,
急性原発閉塞隅角緑内障
,
瞳孔ブロック
,
プラトー虹彩
pp.1161-1165
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001873
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原発閉塞隅角症(緑内障)の急性発作は眼科緊急疾患のひとつで,視力低下,毛様充血,眼痛,頭痛,悪心,嘔吐を示す。頻度の高い瞳孔ブロック型では中等度散瞳と対光反応の消失を認める。初期治療は縮瞳剤や局所あるいは全身の眼圧下降剤を用いた房水流出路のブロックの解除による眼圧下降である。角膜透光性が良好の場合にはレーザー虹彩切開術,不良の場合には周辺虹彩切除術を行うが,中長期的には慢性閉塞隅角緑内障に移行する症例が少なくないため,内眼手術が可能な場合,水晶体再建術(必要に応じ隅角癒着解離術)を早期に行う。鑑別としては,プラトー虹彩,水晶体起因性等の続発閉塞隅角症例などとの鑑別が重要である。
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