綜説
甲状腺眼症とMRI評価
神前 あい
1
1オリンピア眼科病院(東京都渋谷区)
キーワード:
MRI
,
Thyroid Eye Disease
,
脂肪抑制T2強調画像
Keyword:
MRI
,
Thyroid Eye Disease
,
脂肪抑制T2強調画像
pp.767-772
発行日 2020年8月5日
Published Date 2020/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001766
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甲状腺眼症ではバセドウ(Basedow)病を主とする自己免疫性甲状腺疾患により,眼窩に炎症が起こる。眼球突出をはじめ,眼瞼の異常や外眼筋肥大による眼球運動障害,涙液分泌異常や兎眼による角結膜障害,球後圧上昇による圧迫性視神経症等,さまざまな眼症状がみられる。眼症状は,主にバセドウ病発症の前後3か月から1年以内に発症し,およそ6か月から1年半の活動期を経て不活動期,回復期となる。甲状腺眼症の診断と治療において最も重要なのは,病変部位の確定と病期の判定であり,眼障害を残さないためには活動期に適切な消炎治療をすることが望ましい。
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