原著論文
前眼部撮影用アタッチメントを装着したスマートフォンと医療用social networking service(SNS)を用いた眼科診断支援
花田 一臣
1,2
,
石子 智士
1,2
,
木ノ内 玲子
1,2
,
守屋 潔
1
,
林 弘樹
1
,
三上 大季
1
,
吉田 晃敏
2
1旭川医科大学医工連携総研講座
2旭川医科大学眼科学教室
キーワード:
スマートフォン
,
前眼部撮影用アタッチメント
,
医療用social networking service(SNS)
,
眼科遠隔診断支援
,
smartphone
,
anterior segment imaging attachment
,
medical use social networking service(SNS)
,
ophthalmological tele-diagnosis support
Keyword:
スマートフォン
,
前眼部撮影用アタッチメント
,
医療用social networking service(SNS)
,
眼科遠隔診断支援
,
smartphone
,
anterior segment imaging attachment
,
medical use social networking service(SNS)
,
ophthalmological tele-diagnosis support
pp.399-406
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001627
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
目的
前眼部撮影用アタッチメントを装着したスマートフォンで取得した画像所見と医療用social networking service(SNS)を組み合わせて行う眼科診断支援の有用性を検証する。
対象と方法
前眼部疾患を有する20症例を対象とした。眼科専門医の診察後に眼科専門医志向の研修医4名が別室で診察を行い,医療業務専用に病院が支給したスマートフォンに前眼部撮影用アタッチメントを装着して静止画と動画を取得した。非公開型医療用SNSを介して眼科専門医と研修医で画像所見を共有して症例検討を行った。一連の経験について,画質,操作性,運用に関するアンケートを行った。
結果
全例で画像を共有した症例検討が成立した。研修医単独では診断確定が難しい症例の2例について,本システムを通じた眼科専門医のアドバイスで診断が可能であった。アンケートでは,スマートフォンと前眼部撮影用アタッチメントの組み合わせによって通常の細隙灯顕微鏡検査に準じた画像情報が取得可能で,SNSを介した症例検討は診療支援に役立つ,との回答を得た。
結論
本システムを介して取得した前眼部画像所見は良好な医療情報となり,医療用SNSを通じた眼科遠隔診療支援に役立つことが示唆された。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.