原著論文
低加入度数分節型眼内レンズ挿入眼の測定機器による他覚屈折値の相違
橋本 真佑
1
,
蕪 龍大
1
,
川下 晶
1
,
竹下 哲二
1
1上天草市立上天草総合病院眼科(上天草市)
キーワード:
低加入度数分節型眼内レンズ
,
他覚球面屈折値
,
OPD-Scan®Ⅲ
,
SpotTM Vision Screener
,
レンティス コンフォート®
,
LS-313 MF15
Keyword:
低加入度数分節型眼内レンズ
,
他覚球面屈折値
,
OPD-Scan®Ⅲ
,
SpotTM Vision Screener
,
レンティス コンフォート®
,
LS-313 MF15
pp.69-72
発行日 2020年1月5日
Published Date 2020/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001521
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目的
低加入度数分節型眼内レンズ(レンティス コンフォートⓇ,以下LS-313 MF15)挿入眼について,2種類の屈折測定機器OPD-ScanⓇⅢ(以下OPD)とSpotTM Vision Screener(以下SVS)で他覚屈折値に差があるかどうかを検討した。
対象と方法
対象は2019年1月から6月の期間に上天草総合病院で白内障手術を行い,LS-313 MF15を挿入した20例36眼。手術1週間後に未散瞳で他覚屈折値および自覚屈折値を測定した。
結果
他覚球面屈折値(以下他覚S)はSVSよりOPDのほうが有意にマイナスの値であった。OPDの値は自覚球面屈折値(以下自覚S)よりマイナス寄りであったがSVSの値と自覚Sの間には有意差はなかった。他覚円柱屈折値(以下他覚C)はOPDよりSVSのほうが有意に強かった。OPDの値もSVSの値も自覚円柱屈折値(以下自覚C)より有意に強かった。他覚等価球面値(以下他覚SE)はOPDのほうがSVSより有意にマイナスの値であった。OPDの値もSVSの値も自覚等価球面値(以下自覚SE)より有意にマイナスの値であった。
結論
他覚SはOPDよりSVSのほうが自覚Sに近かった。他覚Cは両方とも自覚Cより強い値となり,SVSのほうがより強い値が出た。
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