特集 デジタル化が進む眼科手術
2 3D手術の近未来
秋山 邦彦
1
1国立病院機構東京医療センター眼科(東京都目黒区)
キーワード:
3Dディスプレイ
,
heads-up surgery
,
デジタル映像
,
手術顕微鏡
,
解像度
,
低照明
Keyword:
3Dディスプレイ
,
heads-up surgery
,
デジタル映像
,
手術顕微鏡
,
解像度
,
低照明
pp.13-20
発行日 2020年1月5日
Published Date 2020/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001513
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3Dディスプレイを使用する手術は,heads-up surgeryあるいはdigitally-assisted surgeryとも呼ばれ普及しつつある。この方法は眼科だけではなく,内視鏡手術や脳外科手術・心臓血管外科手術をはじめとする多くの分野で応用されてきているが1),眼科手術はその多くが顕微鏡下で行う精細な手技で成り立っていることから,3D手術との相性が特に良いといえる。このシステムの導入においては,まず従来の鏡筒を覗いて観察する手術方法と同等以上の操作が,同等以上の快適性をもって可能であることが重要であるが2)~4),システムを「贅沢品」ではなく「必需品」に転換するためには,このシステムがもたらすであろう眼科手術の進化と,進化のために求められる改良すべき点を考える必要がある。そこで本稿では,
・従来の手術方法との違いの本質
・従来の手術と同等(以上)のパフォーマンスを引き出すための基礎知識
・3D手術がもたらす眼科手術の進化
・進化につながる工夫
・限界を超えた先の近未来
を考察する。
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