特集 心エコー計測/抽出のコツ,身につけたい考え方/進め方
Ⅰ 計測/描出のコツ
1 経胸壁心エコードプラ法 a. Mモード心エコー図,断層像はどのようにして得られるか(見えるのか)?
若見 和明
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
パルス波
,
発信周波数
,
解像度
,
ハーモニックイメージング
,
アーチファクト
Keyword:
パルス波
,
発信周波数
,
解像度
,
ハーモニックイメージング
,
アーチファクト
pp.8-15
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000721
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超音波とは,人が通常聴くことのできない20kHzを越える高い周波数の音波と定義される。超音波は生体内を伝搬し,臓器や組織内の音響特性が変わる境界で反射するという性質を有する。超音波診断機器はエコー(反響,やまびこ)機器とよばれるように,その反射波を利用して体内の構造を可視化する。一般的に周波数が高いほど鮮明な画像が得られやすいが,一方で波が減衰しやすくなるために観察可能距離が短くなる。また,ある条件下では送信波,あるいは反射波の伝搬に影響が及ぶことで,画像の乱れや虚像(アーチファクト)がしばしば観察される。このような超音波(エコー)の特性を理解しつつ,エコーを用いた画像診断を紹介する。
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