綜説
3D手術の現状と未来
石澤 聡子
1
,
坂口 裕和
1
1岐阜大学医学部医学科感覚運動医学眼科学
キーワード:
3D手術
,
heads-up surgery
,
digitally-assisted surgery
Keyword:
3D手術
,
heads-up surgery
,
digitally-assisted surgery
pp.255-260
発行日 2022年3月5日
Published Date 2022/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002537
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3D手術とは,3Dモニターに映し出された術野を見ながら行う手術で(図1),「heads-up surgery」や「digitally-assisted surgery」と呼ばれている。顕微鏡の鏡筒を覗き込まずに頭を挙上して手術ができる点で人間工学的に優れており,映像をデジタル加工することにより術中の視認性の改善,光量の減量が可能となるなど画期的なシステムである。はたしてこのシステムが普及していくのか,高額医療機器でもあり導入に迷っている術者も少なくないであろう。本稿では,3D手術のシステムの原理・利点・問題点と課題,手術成績,現状と将来への展望を述べる。
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