眼科手術の適応―最新情報
8.網膜硝子体 2)加齢黄斑変性の硝子体注射
井上 麻衣子
1
1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター眼科
キーワード:
加齢黄斑変性
,
抗血管内皮増殖因子薬
,
ポリープ状脈絡膜血管症
,
網膜血管腫状増殖
Keyword:
加齢黄斑変性
,
抗血管内皮増殖因子薬
,
ポリープ状脈絡膜血管症
,
網膜血管腫状増殖
pp.1213-1221
発行日 2017年9月30日
Published Date 2017/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000165
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加齢黄斑変性( a g e - r e l a t e d m a c u l a rd e g e n e r a t i o n:AMD)は脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)が原因となり出血や網膜下液などの滲出性変化を生じることで,不可逆的な視力低下を引き起こす。しかしながら,2008 年頃より抗血管内皮増殖因子(vascularendothelial growth factor:VEGF)薬が認可され,AMD は視力改善が可能な疾患となった。ただし複数回の抗VEGF 薬治療が必要になるため,適応を見極めて治療を行っていく必要がある。本稿ではAMD の病変タイプ・病型別に硝子体注射の適応になる症例について述べていきたい。
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