綜説
ぶどう膜炎に対する生物製剤の応用
岩田 大樹
1
,
南場 研一
1
1北海道大学大学院医学研究院 眼科学教室
キーワード:
ぶどう膜炎
,
生物製剤
,
ベーチェット病
,
インフリキシマブ
,
アダリムマブ
,
TNF-α
Keyword:
ぶどう膜炎
,
生物製剤
,
ベーチェット病
,
インフリキシマブ
,
アダリムマブ
,
TNF-α
pp.275-281
発行日 2019年3月5日
Published Date 2019/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001089
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ぶどう膜炎に対する生物製剤の使用が本格的に始まったのは,2007年にBehçet(ベーチェット)病の難治性網膜ぶどう膜炎に対してインフリキシマブが保険適用となってからである。インフリキシマブは,優れた有効性を有し,過去に失明が多いとされてきたベーチェット病の視力予後を大きく改善し,ベーチェット病の治療において重要な位置を占めるに至っている。2016年9月には新たに非感染性ぶどう膜炎に対してアダリムマブが保険適用となった。本稿ではインフリキシマブやアダリムマブの薬剤特性,使用方法などについて説明するとともに,他の生物学的製剤のぶどう膜炎治療への可能性について述べる。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.