特集 生物製剤によるぶどう膜炎の治療
2 ベーチェット病に対するインフリキシマブ療法
鴨居 功樹
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
キーワード:
ベーチェット病
,
インフリキシマブ
,
TNF阻害薬
,
ぶどう膜炎
Keyword:
ベーチェット病
,
インフリキシマブ
,
TNF阻害薬
,
ぶどう膜炎
pp.547-554
発行日 2020年6月5日
Published Date 2020/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001693
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ベーチェット(Behçet)病は,口腔内のアフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍の4症状を主とし,急性の炎症発作を繰り返すことを特徴とする。地中海沿岸諸国,中近東,日本を含む東アジアに多くみられ,シルクロード病とも呼ばれ,日本においては,ベーチェット病の特定疾患医療受給者は2万人を超えており(2014年),罹患数の多い難病である。特定疾患医療受給者の統計から推計すると,近年では男性より女性の罹患者が多い傾向が続いている。また眼症状は,男性の有病率が高いが,近年は女性の比率が上昇している。
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