特集 緑内障診断のためのOCT読影
3 強度近視眼の緑内障評価
板谷 正紀
1
1はんがい眼科(さいたま市)
キーワード:
緑内障
,
強度近視
,
光干渉断層計
Keyword:
緑内障
,
強度近視
,
光干渉断層計
pp.21-31
発行日 2019年1月5日
Published Date 2019/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001014
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近視が強いほど緑内障の診断が難しくなる。なぜなら,近視が強いほど視神経乳頭の近視性変化が強くなるからである。ところが,近視が強いほど早期に緑内障を発見すべきである。なぜなら,比較的若くして視野障害が始まることが多く,生活に大切な固視点近傍が障害されやすいなどハイリスクであるからである。近視が強いほど発見の機会は多い。なぜなら,コンタクトレンズやメガネ作成で眼科医の目に触れやすいからである。さらに近視眼は緑内障に罹病するリスクが高い1)。かくして強度近視眼は眼科医泣かせである。なぜなら,機会が多いのに,早期発見したいのに,緑内障診断が難しいからである。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.