Ⅱ.所見からみた診断の進め方
2 ぶどう膜炎・前房・硝子体 1)前房内炎症
慶野 博
1
1杏林大学医学部眼科学教室
pp.1123-1129
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000837
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ぶどう膜炎は炎症の性状から肉芽腫性と非肉芽腫性に分類され(表1),前眼部,中間透光体,眼底検査においてその病態に応じた特徴的な眼所見を呈する。特に前房内所見は細隙灯顕微鏡を用いて最初に得られるものであり,ぶどう膜炎の鑑別診断,炎症の活動性評価のための貴重な情報を与えてくれる。本稿では前房内炎症の主要所見として,前房内細胞・フレア,角膜後面沈着物,前房蓄膿の3つに注目し,所見の形成と病態との関連を考えながら各ぶどう膜炎に特徴的な所見について概説する。
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