序論

今月号では強膜炎を特集として取り上げました。ご存知のように強膜炎では，（1）原因が感染性か非感染性か，（2）炎症の主座は前部強膜か，後部強膜か，（3）眼内病変の併発の有無，などの判断が初期診療で求められると思います。非感染性強膜炎では，単独発症か，全身性の自己免疫疾患に併発したものかの考察が必要ですし，単独発症に見えても，背景疾患が後日診断されることもあり得ます。