特集 超高齢社会の白内障手術
序論
根岸 一乃
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.671-672
発行日 2026年8月5日
Published Date 2026/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004751
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日本は世界に先駆けて超高齢社会を迎え,90歳,100歳を超える高齢者が珍しくない時代となった。それに伴い,加齢性白内障を有する患者は今後も増加し,超高齢者に対する白内障手術は日常診療においてますます重要な位置を占めるようになる。白内障手術は現在,最も安全性と有効性が確立された眼科手術のひとつであり,視力改善のみならず,日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)の向上,転倒リスクの軽減,さらには社会参加や自立した生活の維持にも大きく寄与することが知られている。超高齢者においても,年齢そのものを理由に手術の適応を制限する時代ではなく,個々の患者の状態を総合的に評価し,適切な治療を提供することが求められている。

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