機器・薬剤紹介
24.CASIA2
上野 勇太
1
1筑波大学医学医療系眼科学
pp.251-256
発行日 2018年3月5日
Published Date 2018/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000588
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CASIA2(トーメーコーポレーション,図1)は前眼部3 次元光干渉断層計(optical coherencetomography:OCT)であるCASIA(SS-1000,トーメーコーポレーション)の後継機として,2015 年12 月に発売された1)。前眼部に特化した3 次元OCT であること,Fourier domain 方式のうちのswept-source OCT であること, 波長1,310 nm の赤外光を使用していることなどはCASIA と共通しており,角膜や結膜,強膜,虹彩といった前眼部組織の観察を非接触式かつ簡便に行うことができる点も同様である。ただし,CASIA2 は前後方向の測定範囲や焦点深度が改良されたため,より広範囲の撮影や深い位置にある構造物の観察が可能となった。特に角膜前面から水晶体後面までを同一画像に収めることにより,水晶体の画像化や形態計測が可能となったのが最大の特徴であり,それに伴い白内障手術前後における汎用性が一気に向上した。本項ではCASIA2を用いた白内障手術前後の解析方法を中心に,機器の紹介を行う。
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