視座
SICOTとSIROT
津山 直一
1
1東京大学整形外科
pp.899
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905781
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第14回国際整形災害外科学会議(SICOT '78 Koyto)も数週の後に迫りました.今回のSICOTでは恒例の研修会,特別講演が世界中の権威により各種テーマにつき行なわれるほか関連学会として国際股関節学会(International Hip Society)と国際関節鏡学会(International Arthroscopy Association)がSICOT開会の前日の10月14日(土)に同じ京都国際会館で開かれます.またSICOT創立50週年記念の歴史展示,学術展示,機械展示も数々のシンポ,ラウンドテーブル,一般演題と共に開かれますが,今回のSICOT会議が従来のそれと最も異う点は一つは世界中に分立する整形外科関係の各専門分野の諸学会や研究会をSICOTの会期中にSpecialized Group Symposium(SGS,専門グループシンポジアム)として組み入れた点であります.これは整形外科災害外科がさらに専門分化し,諸学会が分れて行く結果,整形災害外科学が分裂,断片化してゆく傾向を憂え,真に整形,災害外科学を包括した学会としてSICOTを維持してゆくべく,関連専門分野諸学会をSICOTの傘下に統合する意図で行なわれるものであります.
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