特集 難治性神経眼科疾患の治療を考える
4.肥厚性硬膜炎
鈴木 利根
1
1獨協医科大学埼玉医療センター眼科
キーワード:
IgG4 関連疾患
,
ANCA 関連肥厚性硬膜炎
,
視神経
,
眼窩先端症候群
,
病理組織検査
,
MRI
Keyword:
IgG4 関連疾患
,
ANCA 関連肥厚性硬膜炎
,
視神経
,
眼窩先端症候群
,
病理組織検査
,
MRI
pp.127-131
発行日 2018年2月5日
Published Date 2018/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000564
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肥厚性硬膜炎は脳や脊髄の硬膜が慢性炎症により肥厚し,各種の脳神経麻痺や小脳失調,脊髄症状などの神経症状をきたす。一方,髄膜炎とは軟膜〜くも膜〜硬膜からなる髄膜のうち,軟膜主体の炎症であることが異なる。従来は結核や梅毒などの感染症が原因のことが多かったが,近年は特発性1),あるいはサルコイドーシスや抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)関連疾患,関節リウマチ,IgG4関連疾患など自己免疫疾患に関連したものが増えている2)。まれに腫瘍性疾患に関連する場合もある。
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