前立腺癌高リスク群に対する寡分割強度変調放射線治療

2014年5月から2016年6月までに寡分割強度変調放射線治療(IMRT)を行った前立腺癌高リスク群35例(年齢中央値74歳)の成績を報告した。放射線治療は2015年までは67.5Gy/27回照射、2016年からは70Gy/28回照射で行い、前立腺に線量を集中させて直腸線量を極力抑えた結果、全35例が中断なく予定通りに治療を完遂でき、2年生存率97.1%、2年無増悪生存率93.1%であった。有害事象として4例にGrade 1の直腸炎、1例にGrade 2の尿閉を認めたが、Grade 3以上の晩期有害事象は認めず、照射終了2年後の国際前立腺症状スコアの重症度は観察全症例が軽症と判定された。