技術
CT-MPRデータを用いた大腿骨近位部骨折危険因子の研究
本郷 公一
1
,
増井 文昭
,
朝戸 健夫
1セント・マーガレット病院 放射線科
キーワード:
危険因子
,
股関節部骨折
,
性因子
,
大腿骨頸部骨折
,
X線CT
,
ROC曲線
,
基準値
,
後向き研究
,
年齢因子
,
MPR (Multiplanar Reconstruction)
Keyword:
Age Factors
,
Femoral Neck Fractures
,
Hip Fractures
,
ROC Curve
,
Retrospective Studies
,
Risk Factors
,
Reference Values
,
Sex Factors
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.349-355
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017145747
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頸部骨折68例、転子部骨折62例、頸部・転子部骨折以外で他科の疾患を含めて腹部・骨盤・股関節部CTを撮影した非骨折例1054例をあわせた1184例(女性641名、男性543名、23〜101歳)を対象とした。CT画像データから、大腿骨頸部、転子間部のMPR(Multi Planar Reconstruction)断面におけるCT値≧150HUの骨面積比率(BAR)について検討した。頸部冠状断面および転子間部横断面BARと大腿骨頸部・転子部骨折との間に相関を認めた。頸部骨折では、頸部冠状断面BARカットオフ値を女性51.9%、男性60.2%と設定した場合の偽陽性/偽陰性はそれぞれ42.4%/19.2%(女性)、32.9%/9.5%(男性)となった。転子部骨折では、転子間部横断面BARカットオフ値を女性30.9%、男性36.4%と設定した場合の偽陽性/偽陰性はそれぞれ31.9%/23.5%(女性)、22.5%/9.1%(男性)であった。
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