診療
IgG4関連疾患および自己免疫性膵炎の画像診断 18F-FDG PET/CT所見を中心に
佐藤 公彦
1
,
増井 孝之
,
片山 元之
,
塚本 慶
,
土屋 充輝
,
林 勇気
,
阪原 晴海
1聖隷浜松病院 放射線科
キーワード:
IgG
,
高ガンマグロブリン血症
,
MRI
,
自己免疫疾患
,
膵炎
,
唾液腺疾患
,
肺疾患
,
リンパ系疾患
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
PET-CT検査
Keyword:
Autoimmune Diseases
,
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Hypergammaglobulinemia
,
Immunoglobulin G
,
Lung Diseases
,
Lymphatic Diseases
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pancreatitis
,
Salivary Gland Diseases
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
pp.1257-1263
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017061322
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5年間にPET/CT検査でIgG4関連疾患あるいは自己免疫性膵炎と診断された16例(男12例、女4例、平均61.1歳)を対象として、18F-FDG PET/CTの画像所見の特徴を検討した。罹患臓器では唾液腺、リンパ節、肺・胸膜のFDG集積が高値となる傾向にあり、生検臓器の中では唾液腺の陽性率が最も高く、病理組織診断が有用な臓器であることが示唆された。また、膵からの超音波内視鏡下穿刺吸引法による細胞診では6例全例で膵癌を除外できたが、自己免疫性膵炎の病理所見は得られず、自己免疫性膵炎に対しては18F-FDG PET/CT所見とMRI/MRCP所見を組み合わせる画像診断が有用であることが示唆された。18F-FDG PET/CTは全身の臓器病変が検索可能で、適切な生検部位の決定に有用であり、病理組織診断の向上に寄与する可能性があると考えられた。
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