特集 会心の症例・痛恨の症例から学ぶ画像診断のコツ
肝臓・胆道・膵疾患
山城 雄貴
1
,
岡田 慎悟
,
井上 達朗
,
桑鶴 良平
1順天堂大学 医学部放射線医学教室放射線診断学講座
キーワード:
IgG
,
肝炎
,
高ガンマグロブリン血症
,
MRI
,
膵臓腫瘍
,
胆嚢炎
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
PET-CT検査
,
Fitz-Hugh-Curtis症候群
,
腹部CT
Keyword:
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Cholecystitis
,
Hepatitis
,
Hypergammaglobulinemia
,
Immunoglobulin G
,
Pancreatic Neoplasms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Fitz-Hugh-Curtis Syndrome
pp.783-789
発行日 2017年7月26日
Published Date 2017/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2017319025
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肝臓,胆道,膵臓の画像診断においては,実質構造や動静脈,門脈,胆管といった管腔構造の詳細な把握のために,高い空間分解能が必要となる。胆道,膵臓の多くの悪性疾患は乏血性腫瘍となることから,造影検査による明瞭化にも限界がある。また,これらの臓器では,腫瘍と炎症性疾患が類似の画像所見を呈することもあり,鑑別が容易でないことは日常的に経験される。本稿では主治医が予想していなかった疾患を痛快に診断できた症例や残念ながらさまざまな原因により,指摘することができなかった症例,画像診断と臨床診断が異なっていた症例について解説する。
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