症例
治頭瘡一方が奏効した小児のErosive Pustular Dermatosis of the Scalpの1例
玉渕 めい
1
,
岩間 英明
,
岡田 修子
,
谷田 宗男
,
加藤 泰三
,
相場 節也
1労働者健康安全機構東北労災病院 皮膚科
キーワード:
紅斑
,
鑑別診断
,
そう痒症
,
脱毛症
,
頭皮疾患
,
禿瘡
,
膿痂疹
,
治頭瘡一方
,
膿疱
,
毛包炎-好酸球性膿疱性
,
毛包炎-脱毛性
Keyword:
Alopecia
,
Diagnosis, Differential
,
Erythema
,
Impetigo
,
Pruritus
,
Scalp Dermatoses
pp.615-618
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237899
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5歳男児。頭部の脱毛を主訴とした。紅斑を伴う脱毛斑を認め、一部びらん・痂皮を伴っていた。培養・真菌検査で有意な所見は得られず、抗菌薬も無効であったことからerosive pustular dermatosis of the scalpと診断した。6ヵ月にわたるステロイド外用でも脱毛が進行したため、漢方薬の治頭瘡一方2.5g内服を追加した。3ヵ月後には治癒し、外用・内服を中止したが、再燃することなく経過している。
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