ここまで進んだ! びまん性肺疾患の診断と治療 さまざまなびまん性肺疾患の診断・治療
サルコイドーシス
山口 哲生
1
1新宿海上ビル診療所
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
サルコイドーシス
,
サルコイドーシス-肺
,
重症度指標
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Sarcoidosis
,
Severity of Illness Index
,
Steroids
,
Sarcoidosis, Pulmonary
pp.255-258
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016110044
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サルコイドーシス(サ症)の診断は,いずれかの臓器で類上皮細胞肉芽腫が証明されることが原則である.「呼吸器,眼,心臓の3臓器のうち2臓器で本症を強く示唆する臨床所見を有し,かつ特徴的検査所見5項目中2項目が陽性の場合」をサ症臨床診断群とした.サ症ではステロイドが短期的には有効性があることは間違いない.症状が少ないサ症において,いつ,どのくらいの量でステロイドや免疫抑制薬の治療介入を行うべきかは判然としていない.治療にあたっては,長期にわたる患者のQOLの改善を目標とすべきである.臓器特異性のない痛み,疲れ,息切れなどの「全身症状」も治療が必要であり,ステロイドが有効なことがある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016