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Paget現象をきたした直腸癌の1例
高橋 英俊
1
,
佐藤 克彦
,
高木 章好
1高木皮膚科診療所
キーワード:
Paget病-乳房外
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
免疫組織化学
,
直腸切除
Keyword:
Immunohistochemistry
,
Laparoscopy
,
Paget Disease, Extramammary
,
Rectal Neoplasms
pp.528-529
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017233486
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80歳男性。排便時痛や排便困難を自覚するも放置していたが、徐々に肛門周囲に紅斑、びらんが出現してきたため受診となった。初診時、肛門周囲に境界明瞭な7.0×9.5cm大の硬結を触れる局面があり、下部消化管内視鏡では肛門縁から1.5cmの位置に6時方向から半周性の境界明瞭な腫瘍を認めた。病理組織学的所見より肛門周囲に進展したPaget現象を伴う直腸癌と診断された。治療は肛門周囲の浸潤性紅斑は周辺部を1cm離し、直腸粘膜部は腹腔鏡下で歯状線から5cm口側で切除した。術後の病理診断は中分化管状腺癌であった。
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