特集 膠原病
ペメトレキセドによる強皮症様皮膚硬化の1例
藤井 ひかり
1
,
江本 範子
,
鳥居 秀嗣
1地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター 皮膚科
キーワード:
Carboplatin
,
Dexamethasone
,
Prednisolone
,
強皮症-限局性
,
腫瘍多剤併用療法
,
腺癌
,
肺腫瘍
,
皮膚疾患-下肢
,
Pemetrexed
,
休薬
Keyword:
Pemetrexed
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Adenocarcinoma
,
Dexamethasone
,
Lung Neoplasms
,
Leg Dermatoses
,
Prednisolone
,
Scleroderma, Localized
,
Carboplatin
pp.153-157
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215717
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84歳男性。右肺腺癌に対しペメトレキセド、カルボプラチンによる化学療法を5コース施行後、両下腿浮腫が出現した。下腿浮腫は化学療法の休薬により軽快したが再開すると再燃した。6コース終了後からはペメトレキセド単剤での維持療法に移行したが、ペメトレキセド単剤5コース目に発熱、右下肢に疼痛を伴う浮腫性紅斑が出現した。更に6コース目施行中に微熱と同様な症状が出現した。いずれも蜂窩織炎として抗菌薬の投与を行い、浮腫性紅斑は徐々に消退したが、局所に色素沈着と皮膚硬化が残存した。プレドニゾロンによる治療を開始したところ、皮膚硬化は改善傾向にある。
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