症例
肩に生じたCellular Neurothekeomaの1例
松田 秀則
1
,
荻田 あづさ
,
安齋 眞一
,
佐伯 秀久
,
福本 隆也
1日本医科大学武蔵小杉病院 皮膚科
キーワード:
肩
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
神経鞘粘液腫
,
皮膚鏡検査
,
皮膚外科
Keyword:
Immunohistochemistry
,
Shoulder
,
Skin Neoplasms
,
Neurothekeoma
,
Dermoscopy
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1448-1451
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373723
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44歳女。左肩(鎖骨上部)皮膚腫瘍を主訴とした。約4ヵ月前より自覚した皮膚腫瘍が徐々に増大し、紹介受診時には左肩(鎖骨上部)に弾性硬で表面紅色調のドーム状皮膚隆起結節(10×6mm大)を認めた。病理組織学的所見は真皮浅層から深層に達する比較的境界明瞭な結節性病変で、周囲に明らかな被膜形成はなかった。病変の主体は膠原線維で隔壁された類上皮細胞様腫瘍細胞の結節性増生で、間質のムチン産生は少なく、若干の核異型性はあるものの核分裂像はほとんどなかった。また、免疫組織学的所見ではS-100蛋白陰性、NK1C3陽性、CD68陽性であり、cellular neurothekeomaと診断して腫瘍を全切除した。術後2年4ヵ月経過現在、局所再発は認めていない。
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