症例
多発性グロムス腫瘍の2例
石河 軌久
1
,
山川 岳洋
,
横井 彩
,
野口 奈津子
,
長田 真一
,
真鍋 求
,
梅林 芳弘
1秋田大学 大学院医学系研究科皮膚科学・形成外科学講座
キーワード:
グロムス腫瘍
,
皮膚疾患-下肢
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚腫瘍
,
皮膚外科
Keyword:
Hand Dermatoses
,
Glomus Tumor
,
Leg Dermatoses
,
Skin Neoplasms
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1753-1757
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077902
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1(19歳女性)。12歳時に右小指の小結節を切除され、グロムス腫瘍と診断された。今回、右手掌の疼痛を伴う淡青色の小結節を主訴に受診となり、単純切除した。しかし、切除2年後に右手掌の前回切除瘢痕から1cm橈側に、6年後には左前腕に同様の小結節が出現した。いずれも切除したが、すべて病理組織学的にglomangiomaであった。症例2(17歳女性)。5歳時より右前腕と左大腿に暗青色斑を認め、徐々に隆起し、約1年前よりは上腹部、左上腕にも同様の病変が出現、増大してきたため受診となった。左大腿部、右前腕の小結節を切除したところ、いずれもglomangiomaと診断された。尚、両症例とも家族性はなく、全身に腫瘍が分布する汎発型多発性グロムス腫瘍と考えられた。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.